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競技場やエンブレムで揺れる東京オリンピック、注目は暑さ対策「グリーンビズ」東大×小松精錬

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東京招致活動の時から賛否両論
飛び交う2020年東京五輪
新国立競技場の白紙撤回や
エンブレムの類似問題と
トラブルが尽きませんね。

何でもメリットがあれば
大抵デメリットもあるので、
大きなイベントには大きな
障壁が付き物と思います。

でも一連の騒動は、どうしても
起きる問題というより、
見通しの甘さや専門力の不十分
といった人災の気がして
なりません。とても残念です。

そんな中でも
オリンピック開催に向けて、
称賛する技術力やアイデア
磨かれ、たくさんの選手や観客を
快適に迎え入れようとする
努力が行われています。

東京五輪のワールドワイド
スポンサーであるパナソニック
首から下げる携帯翻訳機や
屋外用「グリーンエアコン」の
開発をいち早く発表しています。

http://www.sankei.com/photo/story/news/150210/sty1502100019-n1.html

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上記は産経フォトの写真です。
この「グリーンエアコン」は
木の形状で、樹脂製の「葉」が
直射日光を遮り、「幹」の
部分からミストを噴射して
温度を下げる仕組みだそうです。 

グリーンビズ

最初に「グリーンエアコン」を見た
時は、凄いけど本物の木の方が
いいのではないかと思いました。

しかし、さらに情報を探すと
この共同開発の呼びかけによって
小松精練の「グリーンビズ」と
コラボした休憩所の提案へと
発展していました。

小松精練の名前は、地元以外の
一般人には馴染みがないと
思いますが、歴史もある
かなり大きな会社です。

石川県に拠点を置く繊維染色の
メーカーで、スポーツや
ファッション衣料、生活資材等、
生活のあらゆる場面で使用される
先端ファブリックを開発・生産
しているそうです。

この小松精練と東京大学
サスティナブル・プロトタイピング
ラボという研究チームが共同で取り
組んだ「グリーンビズ」がスゴイ!

www.komatsuseiren.co.jp

まず、染色によって出る大量の
産業廃棄物を有効利用したい
という発想から創り出されたのが
リサイクル素材「グリーンビズ」。

呼吸するハイテク・エコ建材の
「グリーンビズ」は約1000℃で
焼き上げた発泡セラミックスで、
微細な孔(穴)がたくさん空いた
煉瓦みたいなものです。

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「グリーンビズ」の4つの優れた性能

《1.吸水・耐凍結性》
高い保水力は、ゲリラ豪雨の排水
対策に。凍結しても割れにくい。
《2.透水性》
透水機能は通常透水ブロックの4倍。
水は滞留せず横へ横へと浸透。
《3.断熱・吸音性》
発砲で出来る微細の空気層により、
断熱・吸音性が高い。
《4.不燃・耐経年劣化性》
高温で焼いて作った素材なので、
燃えません。紫外線や加水分解
よる劣化もなく、長期間性能を維持。

地球温暖化ヒートアイランド
現象に対して、この素材を
使った環境活動が進んでいました。

注目の暑さ対策

東京五輪は7月24日~8月9日
パラリンピックは8月25日~
9月6日と、1年の中でも
最も気温が高くて過ごしにくい
時期に開かれるんですよね。

熱中症は命にかかわること
ですから、暑さ対策には
注目せざるを得ません。
強烈に熱いこの夏は特に
「グリーンビズ」に期待を
寄せています。

進むしかない五輪、全力で

オリンピック招致は大きな国益
もたらすと共に、東日本大震災
復興への影響を考えると
両刃の剣ではないかとも思え、
複雑な気持ちで見守ってました。

オリンピックが開催されれば
経済は勢いづき、外貨の獲得は
大きいし、その勢いが
東日本大震災の復興にも
反映されるのなら理想的です。

でも、復興用の資材と労力が
復興に向けられず、五輪に
費やされれば、その分復興が
遅れることも予想できます。


ただ、オリンピック開催は
決まってしまいました。
こうなると、全力で
進めるしかないと思うのです。

新国立競技場のようなメリットの
少ない状態は特殊です。
オリンピック・パラリンピック
よって、いろんな研究開発も
進むでしょう。その技術が、
東日本大震災の復興にも大いに
役立つことを期待します。


時は進み、時代が移り、生きている
人々も移っていきます。
今のままがいいと思っても、
維持するためには進化がないと
衰退します。

政府不信は否めませんが、
民間企業には、デメリットを
越える程の、メリットを生み出す
能力・技術力・アイデアがあり、
共同開発も活発化しています。

明るい未来と楽観的に思えない
2020年東京オリンピック
でしたが
「グリーンビズ」を知って、
とらえ方が少し変わりました。

他にも
どんな開発や研究が進み、
どんな日本を世界に紹介できるか、
その後の日本が復興をどうできるか
期待できる部分も感じています。
がんばれニッポン!

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